企業の医務室勤務と聞くと、医務室でゆったりと構えて労働者の相談に乗っているイメージを思い浮かべるかもしれません。私もそう思っていましたし、基本はそうあるべきだと思います。ただ医務室に居るだけで勤まる仕事でもなかったりします。
例えば労働者の相談に乗るにしても、実際に働く現場がどのような状況にあるかを知らなくてはなりません。どの部署では何人が働き、どのような労働環境で、どのような仕事をしているのか。それぞれの部署の上司は勿論の事、平均年齢、平均勤務年数、男女比、新規雇用者、等々・・・。こういった各部署での詳細な情報が必要ですし、データだけでなく自分の目で確認する事も大切なのです。
特に一人で複数の営業所を担当する場合等は自分で積極的に出掛けていく必要もあると思います。製造工場を構えている場合にも労働現場を見ておかなくてはなりませんし、定期的なチェックも必要です。医務室に居るだけでは得られない情報は、自分で積極的に集める必要があるのです。