景気のよい時には、仕事をすればするほど給料が上がるという時代でしたが、現在ではどんなに頑張っても給料が上がらないだけではなく、ボーナスが支給されないという企業も多くなっています。そのため、仕事中にイライラすることが多くなり、人間関係も悪化してしまうことが多いことから、近年ではストレス社会と言われるようになりました。
人によってはストレスで病気になってしまい、休職してしまう人や、すぐに会社を辞めてしまう人も多くなっていることから、メンタルケアに力を入れる企業も多くなっています。企業看護師の仕事にもメンタルケアが含まれている場合が多く、医務室にメンタルケアを受けにくる社員も近年では多くなっています。
中にはメンタルケアの専門家である保健師を採用しているところもあるぐらいなのですが、メンタルケアは休業者や退職者を少しでも減らすために重要な存在なので、今まで産業看護師を採用していなかった企業であっても、これからは採用していく方針だという企業が増えています。よって看護師資格だけではなく、メンタルケア関連の資格を持っていると、採用してもらいやすくなっているのです。
メンタルケアを行うときに必要となる知識
メンタルケアというのは占い師にも近い仕事なのですが、やはり人によって向いている人と向いていない人が出てしまう仕事でもあります。しかもストレスが最も溜まる場所が会社なので、精神科医並みの知識までは行かなくても、かなり高いレベルの知識が求められる仕事と言えるでしょう。さらに相手に対してわかりやすく伝えて安心感を持ってもらう必要もあるのです。
知識は勉強すれば身に付くのですが、どのように伝えていくべきかというのは経験が必要になりますし、人によって伝わり方も変わってくるので、企業看護師の仕事の中では最も難しいのがメンタルケアだと言えるでしょう。ストレス解消法や自己暗示なども必要になりますが、やはり人によって変わってしまうため、豊富な知識がないと務まりません。